人は彼をカリスマ薬剤師と呼ぶ・・・か? 第9章・薬剤師国家試験





なんとか卒業はできたものの、本当にギリギリの点数での卒業。なにしろ、卒業時の順位は下から数えて8番目。受かる可能性の方が低いと、誰もが思うわけです。勿論、私もそう思いました。(笑)

3回目の薬演は国試と同じ形式・問題数で出題されるのですが、その点数は130点。一方、国試の合格ラインは厚生労働省の発表によると65%なので、240点の65%である156点をなんとしても取らないと薬剤師になれないわけです。そこで、残されたわずかな日数でこの26点の差を埋めていかなくてはなりません。

といって、じゃぁ卒業判定会議で卒業が決まってからは毎日毎日何時間も勉強してたかと言うと、決してそんなことはないんですねぇ。

それまでも、2〜3時間は少なくとも毎日やっていたような気がしますが、家で勉強していると目の前にあるパソコンにどうしても誘惑されてしまい、まともに勉強できませんでした。

卒業式が近づいてくれば、卒業記念パーティの委員をやっていた都合その準備もありましたし、スーツを新しく買ったりとイロイロと買い物もあるわけです。そんなこんなで卒業式から帰ってきた16日。卒業はとりあえずできたものの、このままでは間違いなく国試は落ちるのではないか。(っていうか、絶対落ちる。)と、思い始めます。もっとも、誰にだって分かることですが。

これから国試までホンキで勉強しないとやばいことにようやく気付きますが、家にいるとパソコンの誘惑にどうしても勝てない。そこで、ファミレスに行って勉強することにしました。

21時頃家を出て、近所のファミレス(ジョ○サン)に向かいます。とりあえず夕飯を食べて、勉強開始です。ドリンクバーがあるので飲み物は飲み放題。調子に乗ってがぶがぶ飲むもんですから、まさに多飲多尿。糖尿病患者かって感じですね。(笑)

実は、これが意外に集中できる。やっていた内容は薬ゼミの黄色本とテコムのナビデータ。初めのうちは黄色本をやっていたのですが、ロクに勉強していなかった分野が多く(衛生・病態など)ナビデータで一問一問やっていくのがかなり効率的でした。

ナビデータについては賛否両論あると思いますが、国試1週間前とかには一番の問題集です。とくに、法規のところはオススメ。法規の分野の解説はかなり笑えます。

ファミレスで朝の6時くらいまで勉強したあとは家に帰って爆睡。ちょっと買い物に行ったりとかパソコンで気分転換をしたりして、また夜になるとファミレスへ向かう生活。2〜3日もすると、ウェイトレスの方に顔を覚えられてしまいました。(笑)

そして、国試前日。結局、臨床・病態の分野はほとんど手を付けられませんでしたが、基礎・衛生・法規の分野をナビデータで確認していくことになります。そしてこの日は電車の始発に間に合うような時間にファミレスを出ることにしました。(満員電車は疲れるし勉強もできないからね。)

始発の電車では偶然、バイト友達に会い「やばいかも・・・」みたいな話をしたのを覚えています。電車の中でもナビデータで最終確認です。始発の電車に乗ってしまうと、国試の会場へは早く着きすぎてしまいます。国試の会場は共立薬科大学だったので、最寄り駅の大門(都営浅草線)から時間的にすぐの西馬込にあるジョ○サンへ向かいます。(よっぽどのファミレス好きですな。我ながら。)

ジョ○サンで朝食を済ませると、ナビデータと黄色本で最終確認です。実は基礎・衛生・法規のすべての範囲を終わらせられたわけではありませんでした。ナビデータにはグレーの網掛けになっている重要問題というものがあり、そこだけをやっていったりと端折りながら、ざっと見直していきます。

西馬込は都営浅草線の始発駅なので電車には必ず座れます。逆にここまで来るとボケーッとしたくなるのが不思議なものですが、あっという間に大門に到着。試験教室にはいると男ばっかりでややショックだったものの(笑)、前後左右は同じ大学の友人だったので、「調子どうよ?」みたいな会話でリラックスできました。

1日目の基礎薬は苦手な分野でしたが、意外に好感触。衛生・法規は睡眠不足のせいか途中居眠りをしてしまったものの、無事に終わらせることができました。 このあと、大概の人は家に帰るのだと思いますが、私は帰らず、馬込の近くのホテルに泊まることにしました。往復の時間がもったいないですからね。どうせ夜はファミレスで勉強するわけだし。

ところが、ホテル代をけちったばかりに予想外に狭いホテル。シャワーを浴びて一眠り・・・と思いきや、だいぶ寝てしまったのですが、1階にサン○ーサンというファミレスがあるのでそこで勉強・・・の予定だった。

しかし、よく考えてみると、都内と家の近所じゃ、人の数が違う。家の近くのファミレスでは、深夜ともなると禁煙席は自分の貸し切りみたいなものだったのですが、都内のファミレスだと人が多くてうるさいんですね。

夕飯を食べて少し勉強していたのですが、集中できずホテルの部屋で勉強。最初からこうすれば良かったのですが、部屋が狭すぎて勉強する気になれなかったんですね。ところがところが、今度はまたまた睡魔が襲ってきまして、素直に就寝。いったい、勉強する気があるんでしょうか?

アラームを早めにセットしておいたので朝早くチェックアウトして、西馬込のジョ○サンへ向かいます。こちらはかなり静かだったので、前日と同じくナビデータをつかって最終確認(というか、最後の悪あがき)をします。前日に寝過ぎたせいか、臨床・病態に関してはナビデータの一部しか勉強しないまま2日目に突入することになります。

これが予想通りというかなんというか、2日目の問題はよく分からなかったんですよね。合ってるのか間違ってるのかも。2日目の試験が終わって帰る頃には予備校が解答を配っているのでそれを受け取って近くのモスで自己採点。

すると、1日目の分しかでていないものの、基礎薬41点、衛生・法規37点で65%ぴったり。本人にとっては意外に良い点で「受かったかも。」と勝手に解釈しはじめます。

その日は焼き肉をイヤ!というほど食べ、家に帰ってからインターネットで予備校の解答速報を見てみると、2日目の解答もすでに出始めている。そこで、あらためて自己採点してみると、解なしなどを考えて156点。65%ぴったりなんですね。

とはいっても、国試は1問2点で傾斜配点が行われるため、156点だからと言って65%の得点率とは限らないのです。とはいえ、例年このくらいの点数で合格しているという話もあり、「もしかしたら受かったかも」という位の気持ちで、就職の引越準備を進めることになりました。

4/1からは会社の研修等々で頭の中から国試のことはどんどん抜けていきます。(笑)それでも、薬学部出身者と話すと、「落ちてるかも・・・」とかそんな話題。自分だって、受かってるのか落ちてるのか微妙なところ。(実は、予備校の解答が若干修正され、解なしを含めて154〜155点位になっていたのです。)



国試の合格発表の日も会社の別の研修中でした。朝から落ち着かず、友人からのメールをひたすら待つことになります。すると、だんだんと周りの人たちには携帯にメールが届きはじめたようです。笑顔を見ると合格なのでしょうか。落ち着かない自分は大学の先生のところまで電話してみたのですが、今年に限って集計が遅れているようで予定時刻を1時間過ぎても集計結果が出ていないようです。

その先生に結果が出たらメールを送ってもらうように約束してから30分もたたない頃、携帯にメールが入ります。それは勿論合格を知らせるメール。

悲願の薬剤師についになることができました。



最終的な結果は、基礎薬学41点・衛生薬学23点・薬事関係法規14点・医療薬学(午前)38+1点・医療薬学(午後)35+3点の合計155点(64.58%)でした。(+○点は解なしの分です。)





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