人は彼をカリスマ薬剤師と呼ぶ・・・か? 第6章・大学生活:4年





薬学部に限らず、一般的に理系の大学では4年になると卒論をはじめることになり、自分の所属教室(研究室)を決めることになります。星薬では3年の12月から卒論をはじめることになっているので、卒論の配属決定は11月になっています。

卒論教室を決めるのも大変悩むところなのですが、私の場合は動物を使わない教室であることが大前提でした。またそれほどやりたいテーマがあったわけでもなく、元々よく出入りをしていた情報科学教室を選ぶことになります。

3年の12月から卒論はスタートしましたが、2月からの後期本試験などもあり、1〜2ヶ月程度しかやらないまま新年度を迎えることになります。

実は4年になると卒論をはじめると言っても、3年終了時までの成績が下から30番以内だと国家試験のお勉強コース(正式には薬学教育研究センター。通称「センター」)に配属されることになり、卒論は取りやめになります。私の場合、その下から30番に見事に入っちゃったんですねぇ(笑)。(念のために書いておきますと、4月におこなわれた国試形式の実力判定テストでは大体真ん中くらいの成績を取っていました。それまでよっぽど手を抜いてテストを受けていたようです。)

星薬生にとって、最大の試験「薬演(薬学演習テスト)」が4年になると3回(9月・12月・3月)行われます。2年の終わりにも基礎薬学演習というものがありますが、それとは比較にならないと言っても良いでしょう。第1回薬演は9月の第1週におこなわれ、国家試験の過去6年分の問題を若干改変した問題が、第2回薬演は12月の23・24日頃におこなわれ、ここでは完全オリジナル問題が、そして第3回薬演は3月の1・2日頃におこなわれ、国家試験とほぼおなじ比率でのオリジナル問題プラス過去問で行われます。

たとえ今までの成績が良かったとしても、卒業の条件(=薬剤師国家試験の受験の条件)は3回にわけておこなわれる薬演の合計点に対する自分の得点が6割を超えることです。

この薬演で惜しくも6割を超えることが出来ずに卒業延期となってしまう学生も少なくありません。噂によると他大(多摩テック・多摩動物公園方面の某薬科大学)では、卒業延期となったあと、翌年度の学内の試験で良い点数をとれないと除籍されてしまうそうです。除籍されてしまえば国家試験を受けるどころか、大学に入ったという事実もなくなってしまうわけですから、大変厳しい措置をとっているところもあるようです。

私の場合、1回目と2回目はまずまずの出来だったのですが、そこまでが予想外にできてしまったせいか、3回目に気が抜けてしまい合格最低点にわずかに届かず、卒業延期の危機を迎えることになります。

といっても、例年6割ぴったりで切ることはないという情報がありました。とりあえず、あちこちの先生に事情説明と相談。多くの先生の話や友人の情報では恐らく大丈夫じゃないかということでしたが、数日後の卒業判定会議までは夜も眠れない日々が(ややオーバー)続きました。

卒業判定会議の結果は15時頃でるだろうという情報があったので、昼過ぎに家を出る。恐らく大丈夫だろうと思ってはいるものの、やはりおちつかないまま大学へ向かう途中、友達から一通のメール。「卒業おめでとう。」

あっけない卒業決定の連絡。どうやら、卒業判定会議が終わり、その友人(大学院生)は教授から直接聞いたようです。大学の正門の直前でセンターの学生(私よりも2年前の入学)に会うが、さすがに声は交わさず。元々、薬演の点数がよくなかったという話は聞いていましたし。大学に到着すると、本館前にある本学創立者・星一像の前にセンターの学生とセンターの教授が立ち話をしていました。その先生からも僕は直接合格の知らせを聞きましたが、先ほど正門近くであった学生には「そろそろ掲示がでるから・・・」と言葉を濁す。

まもなく、教務の事務職員が掲示板に卒業判定の結果を掲示。多くの4年生が集まってきましたが、掲示を見ると自分の名前はあるものの、自分の知り合いの何人かは卒業ができませんでした。そして、正門近くであったセンターの学生の名前も同じくない。

とりあえず大学の先生に卒業決定の報告をしていると、知り合いの後輩に声をかけられる。どうやら、留年してしまったらしい。留年の先輩として(笑)、イロイロとアドバイスをし、あまり気にすることのないよう励ましつつ、これから自分が受ける国試にむかっての気合いを入れる。

一週間後、待ちに待った卒業式(学位記授与式)では大学院に進んだ友人や後輩達から「花屋が開けそうなくらい」の花束を戴き、長かった大学「5」年間に幕を閉じることになります。



3年の後期試験が終わる頃から4年の春頃にかけては就職活動、また6月〜10月の間の一ヶ月間は病院実習となりますが、それは別の章に書きたいと思います。

第7章は、就職活動についてです。


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